親孝行大賞受賞作品★親にありがとう賞★『相づちは親孝行』

神奈川県平塚市
かなともこ様の作品

「 相づちは親孝行」

母に一年半ぶりに会いました。お母さん、この前より小さくなったみたい…。しかも、ほんの数時間前に話したことも、「えっ、それなに?」って聞くようになりました。まるで、初めて話を聞くかのように。それでも、何十年も前のことを思い出しては、昨日のことのように、はっきり、そしてイキイキと話します。

翌日になると、母は、また、いつもと同じ遠い昔の話を始めました。最初はにこやかに聞いていたうちの子たちも、しばらくすると席を立ち、私もさり気なくキッチンへ。一人残った夫は、うなずきながら、母の話に耳を傾けていました。時折、「へぇー」と感心したり、「えー!」って驚いてみたり…。その時の母の表情は、嬉しくて、楽しくて、とても幸せそうでした。

しかし、私は夫が気の毒になり、夫をキッチンへ呼びました。

「もういいよ。いつまでも話聞いてなくて」

すると、夫は、

「大丈夫だよ。話聞いてあげるのも親孝行のうちだから」

と。あぁ、そうなんだぁ。夫に言われて、初めて気が付きました。

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