親孝行大賞受賞作品 ★親にありがとう賞★ 『母と息子の時間』

【ペンネーム(掲載時のお名前)】向山さん
【性別】女性
【年齢】64
【住所】富山県 小矢部市

【「親孝行大賞」のタイトル】
「母と息子の時間」

【「親孝行大賞」の本文】
夫は六十八歳。現在特別養護老人ホームに勤めている。家族はパート勤務の妻である私と、夫の母親の二人。義母は八十八歳。同じ敷地内の別の家に住んでいる。朝食、夕食をともにしているが、夫も私もそれぞれに忙しく、義母とはあまり話すことがなかった。 
 
夫は現在の職場に勤めるようになってから、考えさせられることが多いと言っていた。老人ホームに親を預けたまま一度も顔を出さない人、一年に一度だけ様子を見に来る人、逆に毎日仕事帰りに寄る人など、親と子の関係は様々だ。そんな中で、自分と高齢の母親の関係を見直したようだ。

夫はもともと無口で、自分から進んで話すことがない。それにもかかわらず、三か月ほど前から、毎夕食後義母宅を訪ねて、義母の話し相手になる時間をもつことにしたのだ。

一日の出来事や近所の人の噂話などを聞いたり、何も話すことがないときには、二人でリンゴを食べながらテレビを見たりして過ごしている。ときには、義母ができないところの掃除をしたり、重い物を動かしたりするなどの雑用も行っている。

老人は家族と同じ家で過ごしていても孤独だと言われる。夕食後の一時間ほどの時間だが、夫が訪ねて行くようになってから、義母はお菓子を用意したり、話そうと思う内容の資料を準備したりして、夫と話す時間を心待ちにしている。

息子とゆっくり話す時間をもてる母親は幸せであり、この生活習慣は最高の親孝行になっている。

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