親孝行大賞受賞作品 ★こころにビタミン賞★ 『サプライズパーティー』

【ペンネーム】ゆああさん
【性別】女性
【年齢】42
【住所】北海道 釧路市

【「親孝行大賞」のタイトル】
「サプライズパーティー」

【「親孝行大賞」の本文】
『母さんへ パーティーを開くので、私たちの部屋に来てください』

ある日、仕事から帰るとパソコン机の上にメモが上がっていた。その日は家族の者の誕生日の日ではなく、もともと頻繁にホームパーティーを開くような家庭でもなかったため、何のパーティーかも分からずに、小学2年生の双子の娘たちの部屋に向かった。

娘たちの部屋のドアには、『パーティーへようこそ!女の子だけ入ってください』の手作りの貼り紙が貼ってあった。ドアをノックし、娘たちの部屋に入ると、折り紙で飾りつけがしてあり、『母さん いつもお仕事、おつかれさま』と書いた看板が貼ってあった。

娘1号が司会と絵本の読み聞かせ、娘2号はキーボード演奏とバトン演技を披露してくれた。当時、私は仕事が忙しく、放課後は娘たちを児童館に預け、閉館ぎりぎりに迎えに行く生活を送っていた。いつの間にかこんなこともできるようになったのかと、娘たちの成長に驚いていると、更にサプライズがあったのだ。娘たちの方が上だった。

「いつも仕事をして、私たちの面倒を見て家のこともやって大変だね。最近、母さんが忙しくていつもプリプリ、怒ってばっかりだったので、少しでも笑ってほしくて、このパーティーを企画しました。少しは楽しめましたか? 少しでも母さんの疲れがとれたら、私たちは嬉しいです」

普段は父さん大好きな娘一号がこのような話をしてくれた。確かに、仕事が忙しく、家事や育児まで手が回らない状況だったが、うまく隠している自信があったのだ。でも私の微妙な変化に娘たちは気づいていたのだ。母親失格である。娘一号の言葉の後、普段「小さい母さん」として何かと助けてくれる娘2号が、

「私たちのお小遣いで買ったプレゼントです。良かったら使ってください」

と、サプライズプレゼントを出してきた。

中を開けると、私の大好きなアリエルの絵が描いてあるクリアファイルだった。母の日でも、私の誕生日でもない。イベントでもない普通の日に、私に笑ってほしい一心で、パーティーを企画してくれた娘たち。娘たちの思いが嬉しくて、パーティーの最後で私は涙を流していた。とても温かい、嬉しい涙。素敵な涙を流すことができたのは、久しぶりだった。

娘たちの私を元気づけるパーティーは、現在も続いている。3~4ケ月に1回のペースで行われている。誕生日パーティーだったり、資格取得おめでとうパーティーだったりするが、基本的に私を励まそうとしているパーティーだということには代わりない。

娘たちの思いのこもった手作りパーティーで元気をもらい、今日も私は仕事と家事と子育てを両立すべく頑張っている。子供に負けないように・・・いつも笑顔の母さんでいられるように・・・。

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