親孝行大賞受賞作品 ★親にありがとう賞★ 『初めてのデート』

【ペンネーム(掲載時のお名前)】クテーんさん
【性別】男性
【年齢】40
【住所】愛知県 名古屋市

【「親孝行大賞」のタイトル】
「初めてのデート」

【「親孝行大賞」の本文】
誰もが知っている。それこそ音楽に関心がなくても日本、いや世界的に認知されている。世界的なロックバンドXJAPAN。昭和世代である自身もファンの一人であるが、実家に帰った際家の母も大変なファンである事が発覚した。

きっかけは購入したDVDを実家に持参し観ていた時の事。母が現れこういうではないか。「私も好きだよ」と一言。やはり親子だなと思い笑えてきたが母は続ける。やっぱ紅が一番から始まり矢継ぎ早に小泉総理のフォーエバーラブもいいとか何とか。

ほぼ全ての曲を把握しており、この曲が流行ってた時はあんたはまだ中学生で云々等止まらない。実家を出てから毎月一度は帰ってはいるもののそれは限られた時間の中で初めてみる母の意外な一面だった。

XJAPANはいまや世界的なバンドであるが日本での公演もありあれば一緒に観たいなと思い、今度横浜でライブあるけど行く?と聞くと答えは即答だった。笑顔で「お願いします」と。

こうしてすんなりと決まった親孝行XJAPANツアーイン横浜。格好つけて言ってしまったものの落ち着くのと同時にそれにかかる費用を思うと恐ろしくなった。移動代、ホテル代、チケット代にその他諸々。計算すると正直自分の為に使いたい。

もう一本X観たいと思ったが、自身も結婚もし、そろそろ二度目の成人式かという時期でもありこれまでも一度も親孝行らしい事もしてない。今の自分があるのも母のおかげでもあり行きたいと言ってくれたから喜んでくれるだろうと決意できた。

話したのが四月、XJAPANの公演は七月この間本当に楽しみにしていたようだった。XJAPANという共通の話題だけで幾つもの知らない母を発見できた。そして待ちに待った公演当日を迎えた。日程はライブ会場である横浜観光、夜はライブ鑑賞し翌日も母の希望する柴又観光をし解散という日程を組んだ。

自分なりに母を思い考えた日程だった。合流するや否やまあ元気そのものといった感じで喋る、喋る。父の事、姑との事、仕事の事等道中喋り続けていた。うん、うんと頷きながら自身も母の事は何でも知ってる訳ではなく母もまた自身の全てを把握している訳ではない。

お互い初めて二人で一緒に行く旅行でありこれまで仕事、家事、育児に追われ大変だったんだなと実感できた。

そうこうしている間に横浜に到着し、中華街、山下公園といった定番スポットを周り会場へ向かった。母にとって初めてのXJAPAN、自身は母の様子が気になりいつもより半分程しか楽しめなかったがいつ確認しても良い表情をしており楽しんでくれている様子だった。

翌日はこれまた母のリクエストである男はつらいよで有名な柴又観光をし解散。こうして初めての親孝行であるXJAPANツアーは無事終了。最寄り駅付近になると母からお礼の言葉を頂いた。

ありがとうの一言ではあったが本心だなと実感できた。その一言で今回の件をお金がかかるしと悩んでいた自身が恥ずかしくなった。今回一緒に観れて本当に良かったと思えた。

親孝行とは何か、こうするべきといった定義はないし必ずしなければいけない訳ではない。それでも親がいて今の自分がある。これ以降は毎年一度だが母と行くXJAPANツアーは続いている。

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