親孝行大賞受賞作品★こころぽかぽか賞★『肩たたき券』

【ペンネーム】莉子さん
【性別】女性
【年齢】10代
【住所】京都府京都市

【「親孝行大賞」のタイトル】
肩たたき券

【「親孝行大賞」の本文】

私が幼稚園の年少クラスであった頃の話です。

私は母の誕生日に何をプレゼントに渡そうか悩んでいました。私はふと良いアイデアを思いつきました。

それは、いつも頭痛や肩こりに悩む母を幼いながら見ていてなのかは覚えていませんが、母に「肩たたき券」をプレゼントするというものでした。

このチケットを使えば私たちは「いつでも肩もみするよ」という券で、これを母に渡すことによって「ありがとう」という気持ちを伝えていたのだろうと思います。

「一時間の肩たたき券」や「足踏み券」などいろんなアイデアを私の姉と一緒に出し合い、折り紙を切って一生懸命作ったことを今でもよく覚えています。

母に渡すと本当に喜んでくれ、いまでもあの日の母の笑顔が忘れられません。母が喜んでくれた嬉しさのあまり、母の日や誕生日が来ると必ず私と姉で「肩もみ券」をつくって渡すようになりました。

それから、私が18歳になり高校生活も終盤に近づく頃、突然コロナ感染が拡大で緊急事態宣言が出されました。

学校に行けずに自分の部屋の掃除をしていた時のことです。昔、私が母につくった「肩たたき券」の入った封筒が私のクローゼットの中で偶然見つけました。

私は懐かしく思い母にそのことを伝えたところ、母は「まだこの券、使えますか」と笑みを浮かべて私に言いました。なぜなら母は最近、肩を痛めており家事をしている最中でもその痛みに悩んでいたからです。

しかし、私が高校に入ると部活と勉強に追われなかなか母の肩をもんであげられることが出来ていませんでした。なので、私は「まだ有効ですよ」と言い、15年ぶりに「肩たたき券」が復活したのです。

昔よく母の疲れたところをほぐしていた記憶が私の中でよみがえりました。中学、高校と忙しくあまり母に日々の感謝を伝えられなかった分、ありがとうの気持ちを込めて肩をもみました。

これからは母がしんどくならないように定期的に身体をほぐしてあげたいと思います。この「肩たたき券」は私と母を繋ぐ大きなものとなりました。

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