親孝行大賞受賞作品 ハッピー賞『代理親孝行』

【ペンネーム】ゆーみーさん
【性別】女性
【年齢】30代
【住所】沖縄県那覇市

【「親孝行大賞」のタイトル】

代理親孝行

【「親孝行大賞」の本文】

母にはたくさん反抗してきたし、今でも母と気が合う訳ではない。今でも元気に、私の髪型や生活に文句を言っては介入してくる母である。

こっちは親孝行だと思って母の日にちょっとした花を贈れば、貧乏に育った母は「いくらしたの!?こんな無駄遣いして!こんなのいらないからお金を大切にしなさい」と叱ってくる。

私は実家を出て、母方の祖母が暮らす沖縄へ移住した。沖縄に居る以上、老人福祉施設で暮らす祖母の面会に行って、祖母を寂しくさせないようにしている。

祖母は、

「あんたのお母さん、やがて来るね?」

と、いつも母の来沖を期待しているが、母は関東に住んでいるので、お盆の時にしか沖縄へ里帰りはしない。

母が祖母に親孝行ができるチャンスはほとんどない。それが、母が唯一気にかけることであった。

母は
「お母さんお盆に帰った時ぐらいしか親孝行できないから…」

と、沖縄へ来てもずっと祖母をマッサージしたり、話し相手になったり、親孝行をしている。

その姿を見て、母が帰った後は、今度は私が祖母をマッサージしたり、話を聞いたり…。母の代わりになるのであればと、祖母孝行に努める。

母が電話で、

「ありがとうね、ごめんね、お母さんができないから」

と、親孝行したくてもできない母が言う。

間接的ではあるが、祖母孝行をすることが、私の母への親孝行になっていると信じて、母に代わって今日も祖母に親孝行している。

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