【ペンネーム】あちゃまるさん
【性別】女性
【年齢】10代
【住所】北海道札幌市
【「親孝行大賞」のタイトル】
受験、将来、感謝
【「親孝行大賞」の本文】
「高校どうするんだ」
中学二年生のころには父が言ってた言葉。そして聞かれる度、毎回違う高校名をだした。調理の高校、高専、普通科の高校、工業高校……全部私の進んでみたい道だった。
父は、それを聞いては
「そこで何をしたいんだ」
「そこでホントにやってけるのか」
と毎回聞いてきた。
口を開いて答えを言えない私に父は呆れてたのか、暫く聞かれることはなくなった。そんな期間が続き、気がつけば中学三年の夏になってしまった。
私は商業高校に興味を持ち始めた。何故持ち始めたのかはわからない……。ただ、ここに行きたいと思った。
父に話した際、猛反対された。
わかってた……父が普通科に行って欲しいことに……入試を受けて大学に行って欲しいということに……。
知っていたが、私は普通科に行きたくなかった。
自分自身あまり頭がいいかと言うと微妙だった。
高校で例え上に行けても、上の大学行けますかと言われれば、答えはNo。そんなこと考えていたら普通科は私にとって大きな壁であった。そこに商業という言葉が私の前に現れた。“簿記”中三の私にはピンとこない言葉だった。
でも、できる気がした。父に想いを伝えた。ただ、行きたいという思いを…。口を聞かない月だってあった、毎日喧嘩した。
いつの間にか、父は反対しなくなった。父の中でどんな葛藤があったのか……多くはわからないが、父が私の進路について一生懸命考えてくれてたのは少しわかった。
現在、私は商業高校一年生簿記部として毎日簿記について学んでいる。私のことを考えてくれていた父、実は裏で誰よりも一生懸命に父を説得していた母……この二人に私は何ができるだろうか。
まずは十一月に受験する日商簿記検定2級に合格して嬉しい報告をしたい。部活に入って出来た将来の夢を叶えれるように一生懸命勉学に励んでいきたい。
親孝行というのかはわからないが、いつか父と母に豊かな暮らしをさせてあげたい。ありがとうと感謝の気持ちを伝えていきたいのだ。