『親孝行とは』|親孝行大賞受賞作品 ちょっといい話で賞

【ペンネーム】わんちゃんさん
【性別】女性
【年齢】20代
【住所】東京都調布市

【「親孝行大賞」のタイトル】
「親孝行とは」

【「親孝行大賞」の本文】
何が親孝行か私にはまだわからない。

私は今年の冬、成人した。同窓会では5年ぶりに沢山の友人に会い懐かしい話やお互いの近況について話した。地元の大学に進学した人や、高校を卒業してから働いた人、家を出て新しい地で進学した人などいろんな人がいた。

私は中学を卒業後、地元で偏差値の高い高校へ進学した。卒業後ほとんどの人が、4年制大学へ進学した。しかし私は夢を叶えるため地元を離れ都内にある2年制の学校へ進学した。

「東京の学校に進学して、この春から働くよ」

私は胸を張って笑顔でそう言った。すると、ある男の子から、

「お前、あの高校に行ったのに4年制の大学にも行かず、しかも東京で生活するって親不孝にも程があるだろ」

一瞬で私から笑顔が消えた。そんなこと考えたことなかった。

確かに母は、私が家を出ることは寂しいと言っていたが私の夢を応援してくれた。同窓会であった話を家に帰ってから母に泣きながら話した。そして謝った。

母は、

「親不孝だなんて思ったことない。東京で1人生活して勉強にアルバイト、そして友達作り、楽しく過ごしてる姿を見るのが1番の親孝行だよ」

こう言って泣いている私の隣にずっと寄り添ってくれた。よく考えると、小さい頃から私は何かあるたびに母に話していた。悲しいことも楽しいことも。

母はまるで自分の出来事かのように聞いてくれた。悲しい時は、私の気がすむまで話を聞いてくれて時には一緒に泣いてくれた。楽しい時は、2人で何倍も笑った。

20年経ち初めて親孝行とは何かを考えた。しかし未だに親孝行は何なのかわからない。私は母のような寛大な人になりたい。友人や家族、将来は自分の子供に愛情を持って接したい。それが1番の親孝行なのかもしれない。

私を産んでくれてありがとう。私の母でいてくれてありがとう。そう思いながら今日も私は笑顔で過ごすよ。

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